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日向夏/福岡裕二

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日向夏/福岡裕二

地元の人にとっては初夏の爽やかな風物詩、でも、意外と知られていない日向夏の魅力を、今回のCSAの企画に参加される生産者の福岡裕二さんにインタビューしました。

Q. 日向夏の生産を始められたきっかけは?
A.  元々、父が日向夏の生産を行っていて、私は学校を出てから16年間、農協で営農指導の仕事に従事していました。36歳の時に父の跡を継ぐ形で就農し、現在で10年が経ちました。
Q. 一度、お勤めになってから就農されたのですね。でも、営農指導をされていたということは、その道のプロですから、就農も比較的スムースだったのでは?
A.  いえいえ、指導する側とされる側では全然違いますよ(笑)。ある程度、体系だった理論に沿って実践しても、現場の仕事はなかなか理論どおりにはいかない。就農してから10年が経った今でも、試行錯誤の連続です。
 ただ、父が「半端なものを作ったら信用を失う」と一生懸命にやってきて、その結果、出来上がった商品のレベルも高かったので、そのような「生産者としての心得」のようなものに幼い頃から触れることが出来たという意味では、恵まれていたかもしれませんね。
日向夏/福岡裕二
日向夏生産者の福岡裕二さん

Q. 日向夏を栽培する上での「こだわり」は?
A.  日向夏を栽培する上で、私が気を配っていることは3つあります。
 1つめは「袋かけ」。袋かけには、①果実を日焼けや傷から守る、②果実を病害虫から守る、③使用する農薬の量を減らす、という効果があり、日向夏の栽培には欠かせないものです。綾町は有機無農薬農業で有名な町ですが、果樹に関しては、残念ながら「完全無農薬」は難しいのが現状です。但し、農薬を散布するのは、あくまでも実がなり始めるまでで、一旦、実がなり始めれば、直ちに袋かけを行いますから、それ以降は農薬散布を一切行いません。つまり、皆さんのお口に入る果実には、農薬の含有量は少ない状態ということになります。
 2つめは「除草剤を使わない」。果樹園の草刈りは非常に骨の折れる仕事ですが、土作りが何よりも大切であるという考えのもと、年間6〜7回の大々的な草刈りを行い、除草剤は一切使用していません。
 3つめは、「あえて種なし果を作らない」ということです。日向夏には元々、種が多いため、食べ易さを追求するために、種を少なくする、或いは、種を無くす栽培方法が研究されてきました。私も、種を極力少なくするようにはしていますが、「種なし」となるとやはり「ジベレリン処理」と呼ばれるホルモン剤の利用を余儀なくされるため、勿論、安全性が確認されている処理ではありますが、私が育てた日向夏を口にする消費者の方の気持ちを考え、あえて種なし果を作らないようにしています。
Q. 日向夏を栽培する上での苦労は?
A.  先の質問でも触れましたが、私は果樹園の除草に除草剤を使っていないため、草刈りには毎年、苦労します。私が土作りにここまでこだわる背景には、日向夏が「ほぼ1年中、実をつけている」という生態があります。他の柑橘類と違い、ほぼ1年中、実をつけていることで、木に力を溜め込む時期がない。休みがない分、土のコンディションが常に良好でないと、美味しい実がならないのです。土は沢山の空気を含んで、ふかふかとした状態が最高ですから、その意味でも、土を固くしてしまう除草剤の使用は、御法度なのです。
 また、試行錯誤の末、堆肥には長期間寝かせて熟成させた牛ふんを使用しています。状態の良い土には沢山のミミズが住むので、ミミズを求めて、よくイノシシもやってきますよ。彼らは夜行性なので、直接見かけることは、ほとんどありませんが(笑)。
日向夏/福岡裕二
袋掛けしてある日向夏の風景1

Q. 日向夏は、美味しい食べ方に特徴があると聞きますが?
A.  日向夏は実の部分に酸味があり、身の周りにある厚くて柔らかい白い皮(「アルベド」といいます)に甘みがあるので、ナイフで黄色く色づいた皮の表面(「フラベド」といいます)だけを薄く削いで、あとは実の部分と一緒にアルベドも召し上がると、日向夏の美味しさが十分に味わえますよ。お好みで砂糖や蜂蜜、練乳等をかけるのも良いかもしれません。地元では、お醤油や塩をかけて酒の肴にするという食べ方もあるくらいで、日向夏は本当に身近な果物なのです。
Q. 生産者としてCSAの企画に参加されるにあたって、メッセージをお願いします!
A.  綾町が地元の方にも、そうでない方にも、日向夏の美味しさを楽しんで頂くために、当果樹園で出荷しているものの中で、最高クラスの日向夏を提供させて頂きます!どうぞお楽しみに!!
日向夏/福岡裕二
袋掛けしてある日向夏の風景2

ありがとうございました。

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